永代供養なら後継者がいなくても安心。永代供養のメリット・デメリット、費用まとめ

「お参りに来る人がいないので、無縁墓になってしまうかも・・・」
「お墓を建てなければいけないが、費用の負担が心配・・・」
そんな方に知っていただきたいのが、「永代供養(えいたいくよう)」です。永代供養は、寺院や霊園が存続する限り、遺骨の管理や供養をするという供養方法です。従来の「家」単位のお墓と違い、承継を前提としていないため、後継者がいない人でも無縁になる心配がありません。
また、従来のお墓と違って墓石を建てる必要がないので、費用を抑えることもできます。最近では、こうしたメリットを知り、永代供養を選択する人が増えてきているんです。この記事では、永代供養と従来のお墓との違い、メリットやデメリットを説明します。

永代供養の費用が抑えられる理由は、埋葬方法が違うから

永代供養の費用が抑えられる理由は、以下の2点です。

1.「合祀(ごうし)」されるので、占有スペースが少ない

永代供養は、一定期間経つと「合祀(ごうし)」されることが多いです。合祀とは、骨壺から遺骨を取り出し、永代供養されているほかのご遺骨と一緒に管理されることを指します。合祀されると、各自の占有スペースがないため、使用料が安く済みます。

2.墓石を建てる必要がない

永代供養のお墓は、個別に墓石を建てる必要がないため、墓石の費用を削減できます。

永代供養の費用が抑えられる理由はおわかりいただけましたか?
次に、具体的な費用をご説明します。

永代供養の種類と費用

永代供養のお墓は、「永代供養墓」と呼ばれ、大きく以下ふたつに分類することができます。主な違いは、合祀までの期間やスペースです。

1.合祀墓

合祀墓とは、多くの人々と共同でお墓を利用します。たとえば、寺院や霊園内に観音像や仏塔を建てる「永代供養塔」などは合祀墓です。埋葬時から合祀されるタイプが多く、費用の相場は10万円~30万円ほどです。

2.個人墓(樹林霊園など)

個人もしくは夫婦などの単位で専用の墓所に埋葬される形です。十三回忌や三十三回忌など、定められた一定の期間が経過すると、合祀されます。納骨堂タイプから、一般的なお墓のタイプまでさまざまな種類がありますが、30万円~200万円ほどが個人墓の相場です。個別埋葬されるスペースが広かったり、立地がよかったりすると、費用は割高になります。

上記のように、合祀墓は最初からさまざまな人と一緒にお墓に入るケースもあります。「亡くなってからしばらくは個別のお墓に入りたい」という人は、個人墓をお勧めします。

ここまで、永代供養の特徴や費用について説明していきました。
永代供養を検討している方は、永代供養のメリットとデメリットもきちんと知っておく必要があります。

永代供養墓のメリットは、費用を抑えながら供養を受けられること

永代供養のメリットは、以下3つです。

1.費用が安く抑えられる

一般的なお墓を建てる場合、200万円~400万円ほどの費用がかかりますが、永代供養墓は10万円~200万円ほどです。

2.無縁墓になることがない

冒頭でお話ししたように、永代供養は承継を前提としませんので、お寺が続く限り、供養してもらうことができます。

3.檀家(だんか)にならない場合が多い

檀家とは、お寺を支援する家のことを指します。寺院のお墓を継承する場合は檀家になるのが一般的ですが、永代供養墓の場合は檀家にならない場合が多いです。たとえば、パドマ樹林霊園の場合は、お墓に入る予定の方が生前にお墓を購入された場合は檀家となりますが、納骨以降にご遺族が檀家になる必要はございません。

一方、永代供養にもデメリットがあります。

永代供養のデメリットは遺骨の返還ができないこと

永代供養のデメリットは、以下3点です。

1.遺骨の返還ができないこともある

永代供養を受け、合祀されてしまった後は、さまざまな人の遺骨と一緒になってしまうので、返還してもらうことは難しいです。

2.生前購入を前提にしている施設もある

生前購入を前提とする施設もあります。その場合、ほかのお墓からの改葬などはできません。

3.檀家でないと、お経をあげてもらえないこともある

寺院によって対応が異なりますが、なかには檀家でないとお葬式でお経をあげてもらえないこともあります。

上記の「2.生前購入を前提とする施設もある」「3.檀家でないとお葬式をあげてもらえない」については、施設によってルールが違いますので確認してみましょう。
ちなみに、パドマ樹林霊園はほかのお墓からの改葬が可能ですし、お葬式についてもご対応できますので、ご安心ください。

こうしたメリット、デメリットを踏まえると、以下のような人には永代供養を検討することをオススメします。

  • 子供のいないご夫婦や身内同士
  • 子供はいるが、死後に負担をかけたくない人
  • 子供が海外に移住していて、お墓参りの機会が少ない
  • 親子で違う宗教を信仰している
  • 独身の方
  • 事実婚のカップル

では、実際に永代供養のお墓を選ぶときは、どんな点に注意したらよいでしょうか?

永代供養のお墓を選ぶときの確認項目5つ

永代供養のお墓を選ぶときに確認しておきたいポイントは、以下5つです。

1.供養方法や合祀までの期間

永代供養の場合は、一定期間を経て合祀されるケースがほとんどです。そのため、合祀されるまでの期間を確認しておきましょう。

2.埋葬する人数を想定する

永代供養のお墓は一人から入れるため、価格は一人あたりの金額となっています。複数名での利用を考えている場合は、トータルの金額をきちんと確認し、検討しましょう。

3. 維持費がかかるか

永代供養は承継を前提としていないため、年間管理料が不要な寺院や霊園もありますが、一定期間まで必要な場合もあります。そのため、年間管理料の規定を確認しておきましょう。

4.寺院や霊園の考え方

永代供養は、寺院や霊園が続く限り、供養をしてもらう供養の方法です。そのため、寺院や霊園がどんな考えをもって、運営しているのかを確認しておくと安心です。

5.家族とよく相談してから決める

「遺族に手間をかけたくない」と考えて、永代供養を選択する場合は、必ず家族と相談してから決めるようにしましょう。ご本人が「お墓参りは負担になるから、あまりしなくてもいい」と思っていたとしても、家族は頻繁にお墓参りをしたい、と思うかもしれません。
お墓は、残されたご遺族にとっても大事なものなので、しっかりと話し合いをした上で、決めてくださいね。

永代供養のメリットとデメリットを比較して、悔いのない選択をしよう

永代供養は、承継を前提とせず、寺院や霊園が続く限り、供養してもらえます。
メリットとデメリットを比べつつ、後悔のない選択をしてくださいね。

長昌山 立源寺/自由が丘 樹林霊園パドマ

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